編集者注:Web1.0時代の象徴が「ポータル」だとすれば、Web2.0時代の象徴は「個人ポータル」だろう。ポータルは情報と各種サービスを**集中提供**する、いわば「何でも載る総合紙」。一方の個人ポータルは、利用者が**よりパーソナルに**情報を取得?発信でき、必要なサービスを自由に選んで統合できる「**自分仕様の朝刊**」である。
これはネット勢力図を塗り替える大勝負でもある。成功を収めたネット大手は一段と領地拡大を狙い、かつて脚光を浴びたWeb2.0系サイトは**戦略選択の岐路**に立たされている。
―― 本紙記者:熊川/実習記者:邱婧
例外なく、**個人ポータル**は国内外のネット大手が足並みを揃えて注目するテーマとなった。海外ではYahoo、Google、AOL、Microsoft、国内では中搜、百度(バイドゥ)、新浪、新浪、和訊、テンセントなどが、相次いで関連?類似サービスを投入している。
“個人ポータル”はまたしてもIT業界が放つ**概念爆弾**に過ぎないのか――それはまだ断言できない。だが、BLOG、RSS、写真共有、ソーシャルネットワーク等の**Web2.0的な機能**を束ね、人間中心に再構成したことで、インターネット活用の**間口を大きく広げた**のは確かだ。
もしWeb2.0を“草の根”と表現するなら、個人ポータルは“**庶民**”が最もしっくりくる。難解になりがちなWeb2.0に比べ、**具体的で分かりやすい個人ポータル**の方が、広い層に理解?利用されやすい――そこにこそサイト価値が宿る。
業界が“持ち上げ気味”かどうかはひとまず措くとして、**ネットの再編はすでに始まっている**という事実は否めない。
# ポータルがWeb2.0を取り込み
新浪の徐静蕾ブログのPVが**1,000万超**を突破したとき、総編集長の陳彤氏はようやく胸を撫で下ろした。
ブログ開始以降、**新浪のWeb2.0展開は加速**。陳氏は「新浪ブログは国内トップに到達し、先行する専門ブログサイトを上回った」と自信を見せる。
百度の「パーソナライズド?ポータル」計画に対し、陳氏は「**高品質なコンテンツ提供で先頭**を走ってきた。より個別最適化され、精度の高いニュース提供は新浪の方向性でもある」と話す。たとえばワールドカップでは、巨額投資で取材網を構築し、関連ニュースを**個人化リーダー**に集約する。
百度の広報担当者も、**パーソナライズド?ニュース**はすでにユーザーの新たな嗜好であり、検索の強みを活かして情報提供のリードを維持すると強調する。
このほか、中国搜索は半年前に個人ポータル「**网络猪**」を、和訊も2005年末に個人ポータルをそれぞれ開設。
2005年の「西湖フォーラム」で、網易の丁磊氏は「**3大ポータルは、Web2.0企業の“発明”などいつでも複製できる**」と語った。その見立ては現実味を帯びつつある。
個人ポータルの導入により、ポータル/検索/メッセンジャーの**巨大プラットフォーム**は、Web2.0の新機能を**軽々と統合**。あるWeb2.0系スタートアップのCEOは「**技術力では大手の優位が一段と明白**」と嘆く。
# Web2.0サイトへの問い直し
大手がWeb2.0の**中核アプリを高速コピー**する中、大小のWeb2.0サイトは前例のない逆風に晒されている。
最新の国内Web2.0統計では、**新浪と搜狐のブログが全体の3分の1強**を占める。Microsoftの**Live.com**は長期テスト中で、正式時期は未定ながら、国内大手は**上半期にかけて一斉に個人ポータルを投入**する見込みだ。
これはWeb2.0サイトに**甚大なインパクト**となる。ブログが“2~3の機能”で済むのに対し、個人ポータルは**ほぼ全てのWeb2.0要素を丸ごと呑み込み**、新機能も随時追加できるからだ。
さらに疑問視されるのは**収益力とモデル**。ブログ系サイトの多くは試行錯誤段階で、モデルも従来型と大差ない――**会員課金/広告/モバイル課金/ネット付加価値**に収斂する。博客網の方興東氏自身も、収入構造はポータルと同じだと認める。
加えて、Web2.0が掲げる**SNS/ウィキ/ブログ**はいずれも“**目新しいだけではない**”。
Web2.0の衝撃は大きいが、業界通念では「Web2.0は**再編のきっかけ**にはなるが、神格化するほどではない」。IT世界網の秦剛CEOは「Web2.0とWeb1.0は**相互依存**。Web1.0が基盤、Web2.0はツール。既存の総合/専門ポータルはWeb2.0を武器に**資源争奪の新局面**に入る」と評す。
Web2.0サイトはどこへ向かうのか――**古い旋律**を引くのか、**新章**を奏でるのか。答えは**時間**が語る。
# 専門特化こそ理想の実践
Web2.0企業が**“ブルーチップ”**を手にするには?
秦剛氏は、従来の「差別化?個性強調」「既存サイトを**破壊する**」という唱えから、**専門特化の路線**へ舵を切るべきだと説く。
IDGやBlueRunらから**数千万ドル規模**の投資を得た掌中無限(Palmweb)を例に取ろう。同社は**モバイル?インターネット**に特化する新世代企業。蒋暁海会長兼CTOは「Web2.0機能はポータルでも小規模サイトでも作れる。だが**Googleが既に競合がいる検索に参入**したときと同じで、重要なのは**他と違うやり方で、より良くやる**こと」と語る。モバイル分野では長年の**研究開発の蓄積**があり、後追いには**巨額の資金?人材?時間**が要るという。
RSSの専門プロバイダ**FEEDSKY**の呂欣欣CEOも、Web2.0企業は**軽量ゆえに一点集中**が肝要で、長期的には**専門サービスの価値が際立つ**とみる。
**フォーカス**こそ、Web2.0企業の生存基盤である。
## 個人ポータルの沿革
* Yahooは1990年代末に**My Yahoo!**で**個人化ホーム**を提供開始。
* 新浪は2000年に「**点点通**」を開始。アップデートを重ね、**RSSニュースの購読?管理**など個人化機能を実装し、広く使われるRSSリーダーとなった。
* 2005年5月、Googleが**Personalized Homepage**を公開。同年11月に**中国語版**も。
* 同月、Microsoftは**Windows Live**計画を発表(個人化ホーム、当時中国語版なし)。
* アリババ傘下のYahoo中国は、**ポータル色を脱し検索中心へ改版**。複数カラムの**カスタマイズ機能**も導入。
* **和訊**は国内でいち早く個人ポータルを開始。各機能モジュールに独立トップを用意し、**タブで一元管理**。**サークルや興味軸**で有機的に連結し、**個人中心?双方向?個性化?セグメント化**を実現。
## 個人ポータルのキーワード
* **RSS(Really Simple Syndication)**:サイト同士で**コンテンツを共有?集約**する仕組み。ニュースやブログなど**時系列**コンテンツで広く利用。
* **Blog(ブログ/網誌)**:Web logの略。**手軽に発信?交流**できる無料のウェブサイト形態。
* **網摘(ソーシャルブックマーク)**:米**del.icio.us**が2003年に開始した**Social Bookmarks**サービスに端を発し、いわゆる「**おいしいブックマーク**」。
* **SNS(Social Network Service)**:**六次の隔たり**を背景に、「友達の友達」から**人的ネットワークを拡張**する仕組み。